2026/09/09

飛鳥時代に飲まれていたカクテル?「菊酒」

 9月9日は、重陽の節句(ちょうようのせっく)です。

1から9までの奇数(陽数)のうち、最も大きい「9」が重なる日であることから「重陽」と名付けられました。

別名「菊の節句」とも呼ばれ、酒に菊花を浮かべたり、菊花を酒に漬け込んだりした「菊酒(きくざけ)」を飲み、不老長寿を願う日です。

菊は古来、中国で優れた薬効を持つ植物として知られていました。

故事には、菊の雫が流れ落ちる川の水を飲んだ村人たちが長寿になったという「菊水伝説」があります。このことから、菊を浮かべたお酒を飲むと長寿になると信じられています。

中国に起源がある「菊酒」ですが、日本における最古の記録は、飛鳥時代の天武天皇14年(685年)9月9日に催された「重陽の節会」で飲まれたとされていますが、翌年9月9日に天武天皇が崩御されたことで、この日は国忌となりました。

そのため、791年までは重陽に関する儀式は行われず、菊酒も飲まれていなかったと考えられます。

平安時代初期の813年、第52代 嵯峨天皇が宮廷で「重陽の観菊宴」を催し、家臣に菊酒を振る舞い恒例行事にしていったとも言われます。

身体の邪気を払い、不老長寿を願って飲む風習であったそうです。

国内における菊酒の伝承地は、野生の菊が群生する石川県最大の河川・手取川流域の「鶴来(現在の白山市)」とされます。



当時の菊酒の作り方は以下です。

①日本酒に菊花を浮かべる。

②菊花を日本酒に浸漬したもの。

③菊花を浸した水(菊水)を日本酒に調合する。

花札の札に「菊に盃」がセットで描かれているのも、この伝統的な「菊酒」を表現したもののようです。



只今Cocktail Bar Nemanjaでは、③番に近いレシピで「菊酒」をご用意しております。

菊の氣水(芳香蒸留水)を日本酒にブレンドしたものです。

是非この機会にお試しくださいませ!