2026/04/16

御形のフォース・ディグリー

先日、二宮の山で春の七草「御形(ゴギョウ)」を摘み取らせていただきました。

花からはほのかに柚子のような香りがいたします。

今回、御形をアブサンに漬け込み、御形のアブサンを仕込みました。

おすすめカクテルは【御形のフォース・ディグリー】です。





横浜ベイ・ジン、フェルディナンズ ヴェルモット リミテッドバレルエイジド for 9th Anniv、フェルディナンズ・ヴェルモット・ドライ、御形のアブサンで作ります。

是非お試しくださいませ!

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History of  Fourth Degree

フォース・ディグリー・カクテルは、1914年のJacques Straub's氏の著書『ドリンクス』に、ジンを含まないアブサン・ベースのカクテルとして登場しており、別名「Feather Cocktai(フェザー・カクテル)」とも呼ばれていました。


1920年代初頭までには、このカクテルにジンが含まれるようになり、1922年の「Harry's ABC of Mixing Cocktails」や、1923年の著書「Harry of Ciro's ABC of Mixing Cocktails」でも掲載されジン、フレンチベルモット、イタリアンベルモットをそれぞれ1/3ずつにアブサンを4ダッシュが加わる。



別名は他にも「Fourth Estate(フォース・エステート)」や「Fourth Degree Martini(フォース・ディグリー・マテーニ)」とも呼ばれます。

先日お客様から面白い資料をご提供いただきました。1926年3月1日発行の「夜の横濱」 のページ一部のコピーです。

そこには横浜のカフェ・ド・パリ(現在、関内にあるカクテルバー・パリ」でフォース・ディグリーを飲みながらオリーブを食べている様子が書かれています。




1920年代前半に横浜でも流行していたカクテルかも知れませんね^ ^



2026/04/12

銀座にあった古川緑郎 氏の伝説のバー「クール」

 1929年、古川緑郎 様は13歳の時、西川千代 氏が経営していた銀座の「サン・スーシー」の少年ボーイ募集でバーの世界に入ったといわれます。

師匠は大正時代の東洋汽船外国航路のキャビンバーテンダーであった高橋徳兵衛 氏。

高橋 徳兵衛 氏は横浜のカフェ・ド・パリ(現在の横浜・関内のカクテルバー・パリ)の初代チーフ バーテンダーで、日本バーテンダー協会創立発起人15人の1人で、その後1923年12月に開店した銀座サンスーシに移られた方。サンスーシの内装デザインは、カフェ・ド・パリのオーナー・バーテンダー 田尾多三郎 氏の奥様の姉に協力してもらい。バーテンダーの高橋徳兵衛氏も送り込んだといわれます。


古川緑郎 様は、修行後の1948年に独立となり、銀座8丁目に「クール」を開店。店名は横浜のカフェ・ド・パリのお客様だった谷崎潤一郎 氏が命名した。

店名のクールのスペルはCool ではなく「Kool」。

メンソール入りのたばこのパッケージの色と緑郎 様の緑にかけてとのことで、看板も緑色でした。

1971年にはコリドー街銀座7丁目に移り、2003年11月19日の古川緑郎 様の米寿(88歳)の誕生日のタイミングに閉店となりました。

最終日はコリドー街の角を曲がったところまで行列ができたそうです。

また2003年はミスターバーテンダーも受賞された年でした。

2012年1月7日、享年97歳でございました。


私は1994年に古川緑郎 様が現役でいらっしゃる時代に、お伺いさせていただいたことがありました。当時、私は20歳の若者でしたので古川緑郎 様が直接作られるカクテルをいただくことは叶いませんでしたが、お店のオリジナル・カクテルをいただいたことがありました。

オリジナル・カクテルも沢山ありましたが、一部紹介させていただきます。デコレーションには全てミント・チェリーが入り、古川緑郎 様のお名前の「緑」のチェリーが飾られていました。


【Kool Original  Cocktail】


●クールNo.1

ウォッカ1/2、キルシュ1/2をシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。ミント・チェリーを沈める。

●クールNo.2

ホワイト・ラム1/3、ガリアーノ1/3、レモン・ジュース1/3をシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。ミント・チェリーを沈める。

●クールNo.3

テキーラ2/3、ドライ・ヴェルモット1/3、アンゴスチュラ・ビターズ 1ダッシュをシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。ミント・チェリーを沈める。

●クールNo.4

ウォッカ1/2、サザンコンフォート1/2をシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。ミント・チェリーを沈める。

●クールNo.5

ダークラム2/3、ドライ・ヴェルモット1/3、アンゴスチュラ・ビターズ 1ダッシュをシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。ミント・チェリーを沈める。

●クールNo.6

ブレンデッド・スコッチ1/2、ドランブイ1/2、アンゴスチュラ・ビターズ 1ダッシュをシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。ミント・チェリーを沈める。

●クールNo.7

バーボン2/3、ドライ・ヴェルモット1/3、アンゴスチュラ・ビターズ 1ダッシュをシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。ミント・チェリーを沈める。

●クールNo.8

ウォッカ2/3、フレッシュ・ライム、ジュース1/3、グリーン・ミント・リキュール 1ダッシュをシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。ミント・チェリーを沈める。

●クールNo.9

ウォッカ1/2、リカール1/2、グリーン・ミント・リキュール 1ダッシュをシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。ミント・チェリーを沈める。

●クールNo.10

カナディアン・ウイスキー40ml、角砂糖1個、アンゴスチュラ・ビターズ 2ダッシュ、氷を入れたロック・グラスに注ぎビルド。ミント・チェリーを沈める。

●クールNo.11

ドライジン1/2、キルシュ1/2をシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。ミント・チェリーを沈める。


●クール・スペシャル

ロンリコ151ラム2/3、ドライ・ヴェルモット1/3、アンゴスチュラ・ビターズ 1ダッシュをシェークして、カクテル・グラスに注ぐ。ミント・チェリーを沈める。


2026/04/09

スウィート・サフィイアのブランデー・クラスタ

オーストラリア産の葡萄「スウィート・サフィイア」が入荷しております。

細長く、種無し、サクサクした食感で皮ごと食べれる爽やかな葡萄です。

おすすめは【スウィート・サフィイアのブランデー・クラスタ】です。




ブランデー・クラスタは、1850年代にニューオーリンズで活躍していたイタリア・トリエステ出身のバーテンダー、Joseph Santini(ジョセフ・サンティーニ)によって考案されたカクテルで、サイドカーはこのカクテルから派生したものと考えられており、アメリカではシュガー・リムして提供されるサイドカーもある。

1850年頃、ジョセフ・サンティーニ氏が、ニューオーリンズのフレンチクォーターの中心部にあるバー兼レストラン「Jewel of the South」の経営を引き継ぎ、そこで斬新なスタイルを取り入れた、おしゃれなカクテル「クラスタ」を考案したと言われています。

ジョセフ・サンティーニ氏は、1869年1月まで Jewel of the South 経営し引退しています。

写真下がJoseph Santini氏。



現在ニューオリンズで営業しているJewel of the Southは、2019年3月に新たに創業したもので、以前あった歴史的なレストラン・バーに敬意を表して設立されており、ブランデー・クラスタも昔のレシピで再現しているようです。コニャック、ドライ・キュラソー、マラスキーノ、レモン・ジュース、アンゴスチュラ・ビターズで作られています。



今回のネマニャのおすすめのレシピは、コニャック、マラスキーノ、スイート・サファイア、レモン・ジュース、アンゴスチュラ・ビターズで作り、グラスの縁にシュガーリムしています。

春らしい色で、ほのかに梅を思わす様な香りがするブランデー・クラスタとなります。

是非お試しくださいませ!