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2025/09/07

横浜生まれのカクテル「プリンセス・ダイアナ」の考案者

 カクテル【Princess Diana】の調査完了。

2025年9月7日(日)は、以前から探していたPrincess Dianaの考案者に辿り着きました。




やはり横浜生まれのカクテルでした。

このカクテルの発祥地は石川町にあるソウルバーの名店「Soul Bar Motown 」。

オーナーの芦田守史さんが考案したものです。

1994年に開店した横浜駅西口の「Bar soul on」のオリジナル・カクテルとして提供されていますが、バー・ソウルオンは、以前Soul Bar Motownの3号店であったからとのこと。

芦田さんは、独立される前は関内のバーで働かれていたとのこと。なんだか勝手に親近感が湧きました^ ^

30年前から作られていらっしゃるというコーヒーのインフュージョン・ウォッカをいただいてみました。ドトールのエスプレッソコーヒー豆を使用しているというドライなブラックルシアンを思わす一杯。このようなお酒は90年代半ばでは珍しかっただろうと想像します。




私が「プリンセス・ダイアナ」に出会ったのは90年代後半のこと。

この時代に野毛や横浜中華街、横浜駅周辺でも提供しているバーが既に多数ありました。

現在は様々な横浜のバー、居酒屋のメニューでも見かけるほどのカクテルとなっています。

推測ではウェールズ公妃ダイアナが1997年8月31日に死去した頃に考案したのではと考えておりました。

芦田さんにお聞きしたところ、プリンセス・ダイアナは、1988年5月にSoul Bar Motownがオープンして間もなくに創作し提供をはじめたとのことでした。

今から37年前のカクテルだったのですね!

88年ですと日本のサントリーがスプモーニを開発した頃でしょうか?

プースカフェ的なスタイルでの提供は、どこかのダイニングバーなどがアレンジしたものと考えられます。

芦田さんに正式なレシピを教えていただきました。

Princess Diana(プリンセス・ダイアナ)

クレーム・ド・カシス 30ml

フレッシュ・グレープフルーツジュース 45ml

トニックウォーター 適量

氷を入れた細長めの10オンスコリンズ・グラスに注ぎ、軽くかき混ぜる。

グレープフルーツジュースとトニックウォーターは半々な感じとのこと。

写真下が発祥地のプリンセス・ダイアナです!



シンプルなレシピで、ほとんどのバーにある材料で皆んなが作れる技法で美味しいカクテル。

このようなカクテルを生み出すことが私の夢でもあるので、素敵な一杯だな〜と感動しておりました。

芦田さん、色々教えていただきありがとうございました。

2025/09/03

黄金桃のバチーダ・チ”・ココ

 Golden Peach Batida De Coco

福島県産の「黄金桃」が入荷しております!

おすすめカクテル【黄金桃のバチーダ・チ”・ココ】です。





カシャーサ、黄金桃、ココナッツクリーム、コンデンスミルクで作ります。

是非お試しくださいませ!


2025/08/30

シャルドネのポンピエ

 ワイン醸造用葡萄を栽培している愛媛 Domaine YUMEMI(ドメーヌ・ユメミ)の石川廣幸さんが手塩にかけて育てた甘い「シャルドネ」をいただきました!

おすすめカクテルは【シャルドネのポンピエ】です。

ポンピエとはフランス語で消防士のこと。フランスでかつて大衆的に飲まれているカクテルのひとつで、1930年代にはニューヨークでも流行していたカクテルです。

通常のレシピは、ドライ・ヴェルモットにクレーム・ド・カシスを加え、ソーダで割ったカクテルです。




今回は、フェルディナンズ ホワイト ヴェルモット バレルエイジド、金ヶ崎 クレーム・ド・カシス KUBO、フレッシュ・シャルドネ・ジュース、CO2で、カーボネイト・シェークして仕上げます。

是非お試しくださいませ!

石川さん、ありがたく使わせていただきます^ ^


2025/08/29

ローズヨコハマのブロンクス・ゴールド

 今週はネマニャの小庭のローズヨコハマが咲きました!

早いと5月に咲くのですが、今年は遅めの8月下旬となりました。

今週末のおすすめカクテルで【ローズヨコハマのブロンクス・ゴールド】をご用意しております。




ブロンクス・カクテルに卵黄、ローズウォーターを加えたカクテルです。

是非お試しくださいませ!

2025/08/28

サザンスイートのピスコ・マティーニ

希少品種の長野の梨【サザンスイート】が入荷致しました!

和梨の早生品種で幸水より甘く硬く歯応えもあり果汁も多くジューシーな美味しい梨です。

おすすめカクテルは【サザンスイートのピスコ・マティーニ】です。





ピスコ・マティーニは、1947年のTRADER VIC'S BARTENDER'S GUIDEにも掲載されているカクテルで、当時では珍しいマティーニのバリエーションです。

今回はピスコマティーニに、梨と生姜を加えてアレンジしてみました。

レシピは、ピスコ、ドライシェリー、サザンスイート、ジンジャーで作ります。

是非お試しくださいませ!

2025/08/27

クイーンセブンのヴェルヴェット・オールドファッションド

 Velvet Old Fashioned 

長野産の葡萄「クイーン・セブン」が入荷しております。

シャインマスカットとマニキュアフィンガーを交配した赤いブドウの品種です。糖度が20〜25度程で皮が薄くサクサクとした食感が特徴。

おすすめカクテルは【ヴェルヴェット・オールドファッションド】です。




コッツウォルズ・シングルモルトウイスキー・スパニッシュオーク・マチュアード、ペドロヒメネス、ブラウン・マラスキーノチェリー・シロップ、アンゴスチュラ・ビターズにレモンツイストです。

クイーンセブンと共に是非お試しくださいませ!

2025/08/23

川中島白桃のアペロール・スプリッツ

 福岡・うきはの桃「川中島」が入荷しました!

カクテルや桃モッツァレラで是非!

おすすめカクテルは【川中島白桃のアペロール・スプリッツ】です。





レシピはアペロール、川中島白桃、プロセッコ。

アサオカローズさんのオーバーナイトセンセーションを飾り、ローズウォーターをアトマイズして香り付けします。

是非お試しくださいませ!

2025/08/21

若狭ふじとキャロルのペアリング

 福井産の美味しい葡萄「若狭ふじ」が入荷しました!

「飲むぶどう」という異名通り、粒の中にグレープジュースが入っているかのような果汁量の多い葡萄です。

久しぶりにビックリするくらい美味しい果物に出会いました!

これは是非味わっていただきたいです。

若狭ふじのおすすめペアリングカクテルは、1920年代から登場している【キャロル】です。





レシピはコニャック、フェルディナンズ・リミテッド・バレルエイジド・レッド・ヴェルモットです。

モスカテルワイン樽で15ヶ月熟成した濃厚な味わいのヴェルモットとブランデーだけのシンプルなカクテルです。

若狭ふじとペアリングで是非お試しくださいませ!

2025/08/20

らいでんメロンのフレンチ125

 Raiden Melon French 125

北海道産のメロン「らいでん」が入荷しました!

おすすめカクテルは【らいでんメロンのフレンチ125】です。

レシピはコニャック、らいでんメロン、レモン、スパークリングワインです。




フレンチ75のジンをコニャックに変更したフレンチ125は.1977年の「Jones' Complete Barguide」に掲載されており、この頃あたりから登場したカクテルではないかと言われています。

らいでんメロンのジュースをたっぷり使ったアレンジのフレンチ125を是非お試しくださいませ!

2025/08/14

グリーク・ペア・コラーダ

 Greek Pear Colada

今週のおすすめカクテルは、梨のGreek Piña Colada【グリーク・ペア・コラーダ】です。




レシピはマウントゲイ・ブラックバレルラム、和梨、高砂ラフランス・ヨーグルト酒、ココナッツ・シロップです。

是非お試しくださいませ!

2025/08/13

タダオゴールドのジャック・イン・ザ・ボックス

 Jack in the Box

今年も希少なパイナップル「タダオゴールド」が入荷しております。

タダオゴールドは沖縄県国頭郡東村で40年以上パイナップルを生産をされている玉城忠男さんが手塩にかけて栽培収穫したゴールドバレルの登録商標品種「タダオゴールド」。

糖度が高くトロけるパイナップルです。

おすすめカクテルは【タダオゴールドのジャック・イン・ザ・ボックス】





レシピはシンプルで、カルヴァドス、タダオゴールド、アンゴスチュラ・ビターズです。

カットしたタダオゴールドと共に提供いたします。

Jack in the Boxは、1935年のカクテル本「Old Mr. Boston Deluxe Official Bartender’s Guide」にも掲載されていることでも知られています。



タダオゴールドのジャック・イン・ザ・ボックスを是非お試しくださいませ!

2025/08/07

セブンス・ヘブンNo.2

 今週はカクテル【セブンス・ヘブンNo.2】をおすすめしております。

グレープのラキヤをベースにして造られたセルビアのクラフトジン「プルナ・ドライジン」とルクサルド・マラスキーノ、フレッシュ・グレープフルーツ・ジュースにミントの葉を添えたショートカクテルです。相性の良い組み合わせです。




日本ではセブンス・ヘブンというとNo.2のレシピで作られることが多く、ガーニッシュにはミントチェリー(グリーンチェリー)がグラスに沈みます。

No1は、ドライジン、カペリティフ、マラスキーノ、アンゴスチュラ・ビターズにオレンジピールをふりかけ、チェリーを飾ったカクテルです。

No.2は、アビエーションのレモンをグレープフルーツに変えたようなカクテルで、本来はステアで仕上げミントの葉を浮かべたカクテルです。

1920年代に流行したレシピで、この時代にはミントチェリーも存在していませんから、ガーニッシュをミントチェリーに変えたのは日本のアレンジで、1950年代頃ではないかと思われます。

ジン、マラスキーノ、グレープフルーツの組み合わせのショートは、1910年代にColonial または Miller と呼ばれていました。

1920年代にはバランスを変え、ミントの葉を添えたセブンスヘブンNo.2が注目されたようです。

2025/08/04

横浜名物カクテル「インディアン・デスロック」が横濱ICCクリエイティブ部門の課題に!

 Indian Death Rock

横濱インターナショナルカクテルコンペティション2025クリエイティブ部門の課題カクテルとなった【インディアン・デスロック 】。

インディアン・デスロックは、オーセンティックパーではあまり作られてこなかったカクテルですが、90年代から横浜のダイニングバーで作られてきました。

近年では横浜のホテルバーのドリンクリストでも見かける様にもなりました。

インディアン・デスロックは、横浜・石川町にあったラコタ(Dakota)で1990年6月頃に石山照満さんが考案者したカクテルです。

ラコタが女性誌の取材を受けることになり、名物カクテルを作ろうと創作されたカクテル。

石山さんは、プロレス好きとの事もあり、カクテル名はプロレス技名からとのこと。

このカクテルは後に、姉妹店で一号店でもある浅間町のバディー(閉業)、横浜西口のストーブス(1994年創業)、鶴屋町のグラスルーツ(1996年創業)でも出しはじめたといいます。

石山さんにお聞きした正しいレシピは以下です。




「インディアン・デスロック」

スピリタス 15ml

カシス・リキュール 15ml

コアントロー 15ml

レモン・ジュース 15ml

トニック・ウォーター  30ml


トニック・ウォーター以外をシェークして、クラッシュアイスを詰めたロックグラスに注ぎ、トニックウォーターを30ml程加えビルド。

カットレモンを絞って落とす。

デコレーションはアレンジがあってもよいとのこと。

写真下は、考案者の石山照満さんと蒔田にあった「すまぬぷり」で撮影したもの。



石山さんが経営されていた「すまぬぷり」の店名は、アイヌ語で石山が "スマヌプリ" ということで名付たそうです。

横浜名物カクテル「インディアン・デスロック」を是非お試しくださいませ!

2025/07/30

ニューサマーオレンジ・ドロップ

 湯河原のニューサマーオレンジが入荷しております。

おすすめカクテルはレモン・ドロップのアレンジ【ニューサマーオレンジ・ドロップ】です。

自家製ニューサマーオレンジ・ウォッカ、シュガーシロップ、ニューサマーオレンジ・ジュースで作るマティーニでグラスの縁はシュガーリムしています。




是非お試しくださいますせ!


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Lemon Drop Cocktail History

私がレモン・ドロップに出会ったのは1998年。

ロサンゼルス・サンセット大通りの流行のバーでした。

当日コスモポリタンと同じくらい人気を獲得しており、覚えて帰ってきた記憶があります。

レモンドロップの発祥は、サンフランシスコにあった「Henry Africa」。

Norman Jay Hobday氏が1970年代に考案したカクテルです。

Henry Africaは1969年創業で、木生シダを店内に沢山飾り、アメリカ初のfern bar(シダバー)として有名になりました。

シングルの人には優しい出会いの場でもあり、クラブとは対照的に、緑があり明るい空間だったそうです。

80年代にヘルペス・ウィルスの流行と共に閑散となり閉業となってしまいました。

Henry Africaは以前、六本木や横浜の伊勢崎町にも姉妹店がありました。

レモン・ドロップの最初は、レモンウォッカのショットを、シュガーとカットレモンで楽しむシューター・カクテルからはじまった様です。

98年にアメリカでシューター版のレモン・ドロップも体験したことがありますが、シュガーを細いストローで吸い上げ、まるで怪しい粉を吸い上げているかのように見えるのが面白くて流行りのきっかけになったのでは?と感じました。

レモンドロップはとてもシンプルですが、ユニークなカクテルです。

2025/07/26

神紅とパーフェクト・リージェント

 今年も島根の高品質な葡萄「神紅」が入荷いたしました。

全体収穫量の僅か8%の出荷しかないセカンドランクの神紅ホワイトタグです。厳しい基準をクリアしているホワイトタグは糖度20度以上、紅色着き8割以上、一粒が15g以上で大きさは25mmです。

トップランクの神紅ゴールドタグは、年によっては1房のみしか出荷されなかったそうです。



只今、神紅のペアリング・カクテルで【Perfect Regent(パーフェクト・リージェント)】をおすすめしております。

コニャック、金ヶ崎 クレーム・ド・カシス KUBO、フェルディナンズ・ヴェルモットレッド、フェルディナンズ・ヴェルモットホワイトで作ります。

是非、神紅のペアリングでお試しくださいませ!

2025/07/24

ようていメロンのベルナルド

 Bernardo

北海道羊蹄産の赤肉メロン「ようていメロン」入荷しております。

おすすめカクテルは【ベルナルド】です。




ようていメロンとプロセッコでつくるシンプルなカクテルです。

カクテル名は、メロン好きでもあったシチリアマフィアの元ボスBernardo Provenzano氏にちなんで名付けています。

是非お試しくださいませ!

2025/07/23

ポテッド パロット

 Potted Parrot.

今週のおすすめカクテルは【ポテッド パロット】です。




ティキドリンクの創始者の一人であるVictor Bergeron氏が考案したシンプルなティキ・カクテルです。

ホワイト・ラム、グランマニエ、フレッシュ・オレンジジュース、フレッシュ・レモンジュース、シュガー・シロップ、オルジェー・シロップで作ります。

是非お試しくださいませ!

2025/07/18

フローズンのバチーダ・ジ・マラクージャ

 Batida de Maracujá Congelado

今年も甑島のパッションフルーツ「こしき姫」が入荷しております。

おすすめカクテルは【バチーダ・ジ・マラクージャ・コンヘラード】





カシャーサ、こしき姫、パッションフルーツ・ジュース、ライム・ジュース、ココナッツ・シロップのフローズンカクテルです。

是非お試しくださいませ!

2025/06/19

佐藤錦のパパドブレ

 Satonishiki Papa Doble

山梨県産の佐藤錦が入荷しております。

おすすめカクテルは【佐藤錦のパパドブレ】





自家製大島桜リキュール、佐藤錦、グレープフルーツジュース、レモンジュース、ハバナクラブ3年少量加えたフローズンカクテルです。

暑い夜は佐藤錦のパパドブレを是非お試しくださいま

2025/06/16

田中びわのクロンダイク・ハイボール

 Biwa Tanaka Klondike Highball

千葉から「房州田中びわ」が届きました。

おすすめカクテルは【田中びわのクロンダイク・ハイボール】です。  

クロンダイク・ハイボールは、フェルディナンズ・ヴェルモットレッド、フェルディナンズ・ヴェルモットホワイト、フレッシュ・レモンジュース、シュガーシロップ、ジンジャービアで作り、田中びわを添えます。



田中びわは、明治12年に東京の田中芳雄氏によって作られた品種で、昭和30年代までは房州びわ栽培の中心的な品種でしたが、現在では希少種になりつつあるそうです。

ほど良い酸味と甘さ、杏に似た食感で濃厚な味わいです。

是非クロンダイク・ハイボールとペアリングでお召し上がりくださいませ!