今週はカクテル【セブンス・ヘブンNo.2】をおすすめしております。
グレープのラキヤをベースにして造られたセルビアのクラフトジン「プルナ・ドライジン」とルクサルド・マラスキーノ、フレッシュ・グレープフルーツ・ジュースにミントの葉を添えたショートカクテルです。相性の良い組み合わせです。
日本ではセブンス・ヘブンというとNo.2のレシピで作られることが多く、ガーニッシュにはミントチェリー(グリーンチェリー)がグラスに沈みます。
No1は、ドライジン、カペリティフ、マラスキーノ、アンゴスチュラ・ビターズにオレンジピールをふりかけ、チェリーを飾ったカクテルです。
No.2は、アビエーションのレモンをグレープフルーツに変えたようなカクテルで、本来はステアで仕上げミントの葉を浮かべたカクテルです。
1920年代に流行したレシピで、この時代にはミントチェリーも存在していませんから、ガーニッシュをミントチェリーに変えたのは日本のアレンジで、1950年代頃ではないかと思われます。
ジン、マラスキーノ、グレープフルーツの組み合わせのショートは、1910年代にColonial または Miller と呼ばれていました。
1920年代にはバランスを変え、ミントの葉を添えたセブンスヘブンNo.2が注目されたようです。