2025/08/13

タダオゴールドのジャック・イン・ザ・ボックス

 Jack in the Box

今年も希少なパイナップル「タダオゴールド」が入荷しております。

タダオゴールドは沖縄県国頭郡東村で40年以上パイナップルを生産をされている玉城忠男さんが手塩にかけて栽培収穫したゴールドバレルの登録商標品種「タダオゴールド」。

糖度が高くトロけるパイナップルです。

おすすめカクテルは【タダオゴールドのジャック・イン・ザ・ボックス】





レシピはシンプルで、カルヴァドス、タダオゴールド、アンゴスチュラ・ビターズです。

カットしたタダオゴールドと共に提供いたします。

Jack in the Boxは、1935年のカクテル本「Old Mr. Boston Deluxe Official Bartender’s Guide」にも掲載されていることでも知られています。



タダオゴールドのジャック・イン・ザ・ボックスを是非お試しくださいませ!

2025/08/07

セブンス・ヘブンNo.2

 今週はカクテル【セブンス・ヘブンNo.2】をおすすめしております。

グレープのラキヤをベースにして造られたセルビアのクラフトジン「プルナ・ドライジン」とルクサルド・マラスキーノ、フレッシュ・グレープフルーツ・ジュースにミントの葉を添えたショートカクテルです。相性の良い組み合わせです。




日本ではセブンス・ヘブンというとNo.2のレシピで作られることが多く、ガーニッシュにはミントチェリー(グリーンチェリー)がグラスに沈みます。

No1は、ドライジン、カペリティフ、マラスキーノ、アンゴスチュラ・ビターズにオレンジピールをふりかけ、チェリーを飾ったカクテルです。

No.2は、アビエーションのレモンをグレープフルーツに変えたようなカクテルで、本来はステアで仕上げミントの葉を浮かべたカクテルです。

1920年代に流行したレシピで、この時代にはミントチェリーも存在していませんから、ガーニッシュをミントチェリーに変えたのは日本のアレンジで、1950年代頃ではないかと思われます。

ジン、マラスキーノ、グレープフルーツの組み合わせのショートは、1910年代にColonial または Miller と呼ばれていました。

1920年代にはバランスを変え、ミントの葉を添えたセブンスヘブンNo.2が注目されたようです。

2025/08/04

横浜名物カクテル「インディアン・デスロック」が横濱ICCクリエイティブ部門の課題に!

 Indian Death Rock

横濱インターナショナルカクテルコンペティション2025クリエイティブ部門の課題カクテルとなった【インディアン・デスロック 】。

インディアン・デスロックは、オーセンティックパーではあまり作られてこなかったカクテルですが、90年代から横浜のダイニングバーで作られてきました。

近年では横浜のホテルバーのドリンクリストでも見かける様にもなりました。

インディアン・デスロックは、横浜・石川町にあったラコタ(Dakota)で1990年6月頃に石山照満さんが考案者したカクテルです。

ラコタが女性誌の取材を受けることになり、名物カクテルを作ろうと創作されたカクテル。

石山さんは、プロレス好きとの事もあり、カクテル名はプロレス技名からとのこと。

このカクテルは後に、姉妹店で一号店でもある浅間町のバディー(閉業)、横浜西口のストーブス(1994年創業)、鶴屋町のグラスルーツ(1996年創業)でも出しはじめたといいます。

石山さんにお聞きした正しいレシピは以下です。




「インディアン・デスロック」

スピリタス 15ml

カシス・リキュール 15ml

コアントロー 15ml

レモン・ジュース 15ml

トニック・ウォーター  30ml


トニック・ウォーター以外をシェークして、クラッシュアイスを詰めたロックグラスに注ぎ、トニックウォーターを30ml程加えビルド。

カットレモンを絞って落とす。

デコレーションはアレンジがあってもよいとのこと。

写真下は、考案者の石山照満さんと蒔田にあった「すまぬぷり」で撮影したもの。



石山さんが経営されていた「すまぬぷり」の店名は、アイヌ語で石山が "スマヌプリ" ということで名付たそうです。

横浜名物カクテル「インディアン・デスロック」を是非お試しくださいませ!