2022/03/14

ヨコハマ・クラフト・ジン「SAKURA & BERRY GIN」

 お手伝いさせていただいている横浜ジン蒸溜所より春の限定品

昨年春に摘み取りした桜花とセルビア産ベリーを使用して造った横浜ジン蒸溜所の【SAKURA & BERRY GIN】限定60本。

横浜ベイプレーイングのオンラインショップで予約受付を開始しております。

https://baypilsner.thebase.in/items/60117726




BRONCO 20のパワフルさと対比する清香なタイプで桜花をメインボタニカルにした桜の香りに拘ったジンです。

桜花の抽出はとても難しいです。

氣水造りで学んだことですが、桜花は精油分がごく僅かな素材で、単純にスチームやハイドロしても香りがとれない素材です。

また蒸溜温度も低くなければならないのですが、横浜ジン蒸溜所では減圧蒸溜が出来ず常圧で蒸溜しなければならなく、氣水造りで蒸溜した温度と異なり高くなってしまうこと。

また溶媒は水の他大半がアルコールであること。

桜葉ならまだしも、減圧蒸溜でさえも桜花の香りをうつした蒸溜酒を造るのは難しいとされています。


横浜ジン蒸溜所の【SAKURA&BERRY GIN】は、桜花の香りでジンを造りたいというロマンの追求でした。






桜の香料添加はしない。

桜に似た香りのスイートグラス(ズブロッカの草)も使わない。

桜葉も桜のウッドもボタニカルに選ばない。

セルビア産のサワーチェリーを使用しておりますが、シードを使わない。

桜花の品種選びと蒸溜前に数日かけた仕込みが重要。

桜花の香りを消してしまいそうなボタニカルは選ばない、配合には気をつけるなどポイントもおさえて造ることにしました。

ボタニカルのほとんどが精油分を含まない素材で、果たして香りがついたジンが出来上がるのだろうか?

熟成も予想し、経時的にテイスティングしながら待つこと約一年。

商品が完成するまで答えは見えませんでした。

常圧蒸溜での挑戦で、桜花抽出の正解が見えたかは解りませんが、桜花の抽出はここまで再現できると確認できた一本となりました。





沢山のお造りすることが出来ず一般販売は60本と僅かです。

このクラフトジンで皆様に春を感じていただけたら幸いです。

横浜ジンジンのヨコハマ・クラフトジン【SAKURA & BERRY GIN】をどうぞ宜しくお願いいたします。