本日は、江戸時代の中期のカクテル?【玉割り】の紹介。
「京都の着倒れ、大阪の食い倒れ、江戸の呑み倒れ」と言われた江戸時代中期 。
江戸では1780年代から、酒屋で購入した酒をその場で楽しむ人たちが増えたと言われます。
酒屋に居続けて酒を飲む「居酒屋」、今でいう立ち飲みの角打ちでしょうか。
「玉割り(たまわり)」は居酒屋で提供されていたようです。
玉割りは、当時の日本酒の水割りのことです。アルコール5%程のローアルコールのサケです。
蔵元が出荷前にアルコール度数を調整するために水を加えることを「玉を利かす」と言い、このことから日本酒の水割りを「玉割り」と呼んだといいます。また別名もあり、追い水して飲んでも腰のある日本酒は"玉の利いた酒"で「玉酒」。江戸時代に流行した飲み方から「江戸酒」と呼ばれることもあったようです。
江戸時代の居酒屋では、日本酒は水割りが主流となり、日本酒を水で薄める飲み方はネガティブな考えではなかったようです。
当時の日本酒原酒のアルコール度数は17度~20度で現在とほぼ同じで、味わいは違い、酸味が強く、糖度が今より何倍も高く濃かったようで、水で割ることで低アルコールで、甘さと酸味がバランス良い味わいになったとか。加水は井戸水で3〜4倍希釈が一般だったようです。
玉割りのレシピは以下でしょうか。
日本酒原酒20度 1 :ミネラルウォーター 3
徳利提供ですと、日本酒原酒20度 45ml、ミネラルウォーター135mlとなります。
伝統的な「玉割り」の作り方は、グラス又は茶のみに水を入れ、日本酒を水の上からゆっくりと注ぎます。自然に混ざるのを待ち出来上がりです。
場合によっては、日本酒 4 :水 1の割合にしてワインの度数くらいにして楽しむ玉割りもあったようです。
玉割り、是非お試しください!
日本生まれのカクテル年表 も是非参考下さいませ⤵︎
