2020/05/14

1900年のカクテル本からチェリー・ブロッサムが発見された!


 日本で誕生したとされるカクテル「チェリー・ブロッサム」は、横浜のカクテルバー・パリの田尾多三郎氏が考案したものとされている。

創業は1923年で伊勢佐木町に「カフェ・ド・パリ」としてオープンし、創業間もなくにチェリー・ブロッサムが創作されたといわれています。

現在の常盤町にある「カクテルバー・パリ」は、1963年に移ったお店です。

チェリー・ブロッサムは、お店が社交場として一番華やかだった戦前のカフェ・ド・パリ時代にカナディアン・クラブのキャンペーンをきっかけに創作したものであることを田尾多三郎氏の奥様の幸子様から聞いた事があります。

カクテルバー・パリのチェリー・ブロッサムのレシピは、カナディアン・クラブにピーター・ヒーリング、チンザノ・ロッソなどを加え、デコレーションにレッド・チェリーを沈めたカクテルです。

世界的に知られるブランデー・ベースのチェリーブロッサムは、いつから...

一般的には、1930年に出版されたロンドン・サボイホテルのカクテル本から変えられたと伝えられてきました。

しかし先月、自分なり海外の古いカクテル本で調べておりましたら、フランスで1900年4月に発行されたフランク・ニューマン氏のカクテル本「1900-American-Bar Boissons Anglaises et Americaines」に現在グローバルに知られているブランデー・ベースのチェリー・ブロッサムのレシピが掲載されていました!




横浜にカフェ・ド・パリが創業する23年前にチェリー・ブロッサムと名の付くカクテルが存在していた証拠となります。

おそらく先にブランデー・ベースのチェリー・ブロッサムが考案されており、後にカフェ・ド・パリでウィスキー・ベースのチェリー・ブロッサムが誕生したと推測します。
レシピ違いで偶然同じ名前が付けられたのではと思われます。

田尾多三郎氏は、1893年の生まれになりますので1900年(田尾多三郎氏7歳)にチェリー・ブロッサムを創作されたというのは考えられないので、チェリー・ブロッサムの発祥は現時点の調べでは日本でなさそうです。