愛媛の「伊予柑」が入荷しておします!
伊予柑は、1886年に山口県阿武郡東分村で偶発実生で誕生したみかん科の柑橘で、何かのみかんとオレンジが親とされているそうです。
今週は【伊予柑のブロンクス】をおすすめしております。
以前、第5代ミスターバーテンダーを受賞されたことでも知られる秋田清六 氏が1910年代に帝国ホテルに勤務していた頃に「みかんのブロンクス」をサーブしていた話を聞いたことがありました。
みかんのブロンクスを今回オレンジが片親という蜜柑である伊予柑で作ってみることにしました。
ブロンクスは、ブロンクス公園が1899年11月にオープンしたことにちなんで創作されたカクテルと考えれます。
このカクテルが登場する参考文献としては、1901年 2月15 日のThe Virginia Enterpriseという新聞に掲載されていることから、1899年11月から1901年2月の間に考案されたと思われます。
創作者はニューヨークのウォルドーフアストリア・ホテルのバーテンダーであるJohnny Solon氏とされます。
通常のレシピは、ジン3・ヴェルモットドライ1・ヴェルモットロッソ1・オレンジジュース1のシェークのライトなパーフェクトマティーニ。
ウォルドーフアストリア・ホテルを訪れた際にブロンクスが考案された当時のレシピを書き写ししてもらったことがありました。
それによれば、ジン6・オレンジジュース4・ヴェルモットドライ1・ビターズが1から2ダッシュです。
ビターズの部分は、オレンジピールの時もあればオレンジビターズ、チョコレートビターズも使用したともされています。
ヴェルモットロッソは入らなかったようです。
【伊予柑のブロンクス】は、フェルディナンズ・ザール・ドライジン・ディスティラリーストレングス66.6%、フェルディナンズ・フェルディナンズ・ホワイトヴェルモット・バレルエイジド、フェルディナンズ・リミテッドバレル エイジド・レッドヴェルモット、伊予柑ジュースで作り、伊予柑ピールを振りかけます。
伊予柑ジュースはメインで量多め、ジンは少ない分66.6%と強めを使用、味わいがボヤけないようにヴェルモットは濃厚な樽熟をダブル使いしてます。
是非お試しくださいませ!