全日本バーテンダー協会初代会長「室井良介」氏について調べた情報を記録用に掲載。
室井良介(室井光江 光江より良介に改名)
1898年(明治31年)栃木県田原市 生まれ。
1912年(大正元年)にグァム島米軍クラブ酒場にてバーテンダーをはじめる。
1917年にはアメリカ・バージニア州ノーフォークを拠点に新たにバーテンダーの修業をされる。
帰国後の1920年、東洋汽船会社(1896年から1960年まで存続した浅野財閥・安田財閥系の日本の海運会社。1926年に客船事業が日本郵船に合併。)へ入社しキャビン・バーテンダーとして務める。
1923年、東京神田五車堂酒場の主任となる。
1927年アメリカン倶楽部に入社し。1928年5月23日に設立された会員制の国際社交クラブとなり、バーの主任となる。
1929年から1944年(昭和4年より19年)まで東京銀座サロン春酒場主任。
日本バーテンダー協会(JBA)3代目会長に就任
1948年、日動シャー酒場主任。
1949年、株式会社長谷チェーンへ入社し店長を務める。
1955年11月、全日本バーテンダー協会(ANBA)創立。初代会長に就任
室井良介 氏の著書に紹介されている「ヨコハマ・カクテル」のレシピにイタリアン・ヴェルモット(ヴェルモット・ロッソ)が入っているのがとても気になりました。通常はヴェルモットが入らないカクテルです。
貨客船のバーで考案されたとされるヨコハマ・カクテル。海外のカクテル本では1923年には登場していますがヴェルモットは入りません。
1920年に室井良介 氏は東洋汽船会社に在籍されていたのでその時代にヨコハマ・カクテルが考案されていたのであれば、ヴェルモット・ロッソ入りのヨコハマは初期のものなのかもしれないと想像してしまいます。
もしかしたらヴェルモット・ロッソが入っていたカクテルなのかもしれない。