2019/08/28

1850年代に誕生したピスコ・パンチ

本日はカクテル「PISCO PUNCH(ピスコ・パンチ)」を紹介致します。

このカクテルはカルフォルニア・ゴールドラッシュ時代の最中の1850年代に考案されたカクテルです。

ピスコを使用した有名なカクテル「ピスコ・サワー」が考案される数十年も前にサンフランシスコで大ブームとなりました。

様々なレシピもありますが、現在一般的には知られるピスコ・パンチのレシピは、ピスコブランデー、パイナップルジュース、ライムジュース、ガムシロップで作られる氷を入れた飲み物です。

考案者はサンフランシスコにあったBank Exchange & Billard Saloonのスコットランド人バーテンダー、DUNCAN NICOL(ダンカン・ニコル)氏です。

下の絵と写真がダンカン・ニコル氏です。


ニコル氏のレシピは、上記材料にパイナップルとスパイスを煮詰めた水、ワイン、コカインが加えられていたとされています。

ニコル氏は、厳密なレシピを秘密にしたまま他界し、オリジナル・レシピは謎に包まれたままとなりました。

コカインの使用は中毒性を高めるために使用されたと言われており、当時コカインの使用は合法でした。
またオリジナルに加えられた煮詰めた水は、パイナップルやシナモン、クローブをはじめとするボタニカルを蒸留した芳香蒸留水のことであった様です。

芳香蒸留水(オレンジ・フラワーウォーター)を加えたカクテルでとても有名なラモス・ジンフィズ誕生より40年近く前に芳香蒸留水を使っていたとなると自分としては驚きが隠せません。



Bank Exchange & Billard SaloonのCEOは、ニコル氏と技術特許で争い、1887年にニコル氏が勝利しピスコパンチの知的財産権を獲得し、バーテンダーから店のオーナーへと昇進します。

ピスコ・パンチは、1850年代から1906年4月18日のサンフランシスコ大地震までは、サンフランシスコの財産的な飲み物となり歴史を刻んだ重要なカクテルとなっていました。

流行していた頃、サンフランシスコに訪れた観光客は、3つの事をしなければならないと言われていました。

1. サンフランシスコの丘陵街からケーブルカーに乗ること。
2. ゴールデンゲートに沈む夕日を見ること。
3. ピスコ・パンチを飲むこと。

と言われていたそうで、ピスコ・パンチが流行していた伝説の記録が残されています。

高価な飲み物であった様子で、とても古い映画のワンシーンで、ピスコ・パンチを注文する場面があり、2杯で2ドルと言っており、1杯1ドルとなると現在の27ドルの金額にあたります。


写真上は映画の中で登場したピスコ・パンチ。

広めのタンブラーやオールドファッションド・グラス、ゴブレットなどに注がれているのがわかる。

カクテルには色が付いていないことからレシピのワイン系は赤いものではないようです。

カクテルバー・ネマニャ流の再現レシピは以下の様にしてお作りしております。

ピスコ・ブランデー 60ml
リレブラン 15ml
パイナップル・ジュース 30ml
ノンアルコールジン 15ml
ライムジュース 15ml
シュガーシロップ 10ml
コカブトン 5ml

シェークして、氷を入れたグラスに注ぐ。


是非かつてのサンフランシスコ名物カクテルピスコ・パンチをお楽しみ下さいませ!

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