2025/10/01

日本生まれのカクテル 年表

● 1850年代 【Yanagikage(柳陰 / 本直し)】 

京都 作者不明

●1862年 【Arakichinda(アラキチンダ)】 

神奈川 作者不明。横浜開港見聞誌(1862年)に登場するアラキチンダ。時代背景からアラキはジュネヴァ、チンダはポートワインを指していると推測し、当時のマルチネスやマンハッタンのレシピは蒸溜酒の分量が少ないことからCocktail Bar Nemanjaではポートワイン2に対してジュネヴァ1をステアしてカクテルグラスに注いだものを提供している。



●1920年代前半 【Line Cocktail(ライン・コクテール)】 

東京 四谷カフェー・ラインの前田米吉 氏 作と推測。

●1924年 【Mt.Fuji(マウント・フジ)】

東京 帝国ホテルの山口正造 氏作。



●1931年 【Sunday Cocktail(サンデー・コクテール)】

1931年に開催された寿屋カクテル・コンテストの入選作品。作者は浜田晶吾 氏。




●1946年 【Kaikan Gin Fizz(會舘ジン・フィズ)】

東京會舘のチーフバーテンダー本多春吉 氏考案。1945年8月15日終戦。その年の12月に連合国軍最高司令官総司令部/GHQ の高級将校クラブとして接収された東京會舘は "American Club of Tokyo" と呼ばれ受託営業が始まりますが、12月は開設準備期間で休館しており、翌年1946年に「株式会社 東京會舘」と商号を変更し再出発。この年に會舘ジンフィズが誕生する。将校クラブとしては1952年まで重用され、その期間に東京會舘で最も飲まれていたカクテルでした。



●1949年 【Shibuya  Town(渋谷タウン)】

渋谷バー門の創業当時からのオリジナルで、初代オーナーの深澤憲二 氏作。


●1949年 【Tennessee Waltz(テネシー・ワルツ)】

昭和24年の雑誌「酒と音楽」でJBAの副会長であった長谷川幸保氏が発表したカクテル。

●1950年 【青い珊瑚礁】

1950年5月3日に開催された、JBA主催のオール・ジャパン・ドリンクス・コンクール1位の作品。作者は名古屋のバーテンダー鹿野彦司 氏。

●1955年 【Kiss of Fire (キッス・オブ・ファイヤー)】

JBA主催の第5回ジャパン・ドリンクス・コンクール1位の作品。作者は東京のバーテンダー 石岡賢二 氏。

●1956年 【Gin Lime(ジン・ライム)】

1956年に銀座でバーテンダーをしていた馬田浩二 氏作。




●1956年 【Sasameyuki(細雪)】

寿屋第1回ホーム・カクテル・コンクールでグランプリに輝いた作品。作者は森川佳典 氏。

●1958年 【Yukiguni(雪国)】

山形県酒田市の喫茶バー・ケルンの井山計一 氏作。1958年寿屋第3回ホーム・カクテル・コンクールのグランプリ作品。



●1966年 【ブルドッグ】

1966年冬に鎌倉のMike's Barの榊原直哉(通称マイク)氏がウォッカのグレープフルーツ割りに「ブルドッグ」と名付けた。




●1967年 【スカイダイビング】

1967年に開かれたANBA 主催のカクテル・コンペティションの優勝作品。作者は大阪の渡辺義之氏。