Blue Coral Reef
Cocktail Bar Nemanjaのメニューからおすすめカクテル【青い珊瑚礁】紹介。
このカクテルは1950年5月3日に開催された、日本バーテンダー協会(JBA)主催All Japan Drinks Concool 1位の作品。
創作者は名古屋のバーテンダー鹿野彦司 氏。
カクテル名の由来は、1949年に公開されたイギリス映画「青い珊瑚礁The Blue Lagoon」の広告ポスターの美しさから着想を得て創作されました。
当時はブルーキュラソーが入手困難だったためグリーンミント・リキュールを使って創られました。
敗戦後の1947年7月1日、日本政府はGHQ(連合国軍総司令部)の指示で「飲食営業緊急措置令」を発令し、GHQの施設や外食券食堂等の一部例外を除いた国内飲食店の営業や自由な酒類販売を禁じました。
1949年5月7日に酒類自由販売解禁に伴い、日本政府が発令した飲食営業緊急措置令が廃止され飲食店が再開されます。
第1回All Japan Drinks Concoolは、物資が整わない時代だったこともありノンアルコールで開催されている。
酒場営業解禁明けを記念する歴史的なカクテル大会の優勝作品がこの「青い珊瑚礁」です。
当時酒類を使える注目の大会であったこともあり、会場のスポーツセンターには、5000人を超える観客が集まったそうです。
レシピは、ドライ・ジン2:グリーンミント・リキュール1をシェークして、グラスの縁をレモンで濡らしたカクテル・グラスに注ぎ、桜桃をかざるというもの。
大会当日は、デコレーションにサクランボを飾られたようで5月上旬に早めのサクランボを入手するのも大変だったかもしれないなと想像します。
最近では海外のゲストや若いお客様に昭和レトロ・カクテルが響いている様で、青い珊瑚礁復活しつつあります。