平素はカクテルバー・ネマニャをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
皆様ご存じの通り、首都圏知事より今週末の外出自粛要請がありました。飲食店の営業自粛に関しましてはそれぞれ自己判断を委ねられている状況にあります。
私共は熟慮の上、２７日（金）と２８日（土）は通常通り営業させていただく事となりました。
以下、我々の想いを記させていただきます。
この２か月あまり確かにお客様の数は日に日に少なくなっておりますが、皆様の温かさに支えられながら営業を続けることができています。
元より売上重視ではなく、個々のお客様の利便性を第一に考えてまいりましたので、無理な集客はせずゆっくり寛いでいただけるようなのんびりとした営業をしてきました。
そのためコロナウイルス感染が世間で大きく報じられている中でも「ネマニャは元々混んでいないから感染の心配はないからね。」などと、我々を励ましてくださるために冗談を仰りながら通ってくださるお客様方に支えられています。
とてもありがたい事と心から嬉しく感謝しております。
元より夫婦二人で営む小さな店ですので、人件費等の心配もなく、すぐに生活が困窮するという心配は幸いな事にありません。
それゆえ外出自粛要請の報道を知り、まず考えた事は金銭面の不安ではなく、営業させていただく事によりお客様方の外出を誘引してしまうのではないかという事でした。
営業を自粛した方がお客様方の安全に繋がるのではないかと思いました。
店の営業は恋愛と似ていると常日頃思っています。
必要とされている間は誠心誠意尽くす。
相手の心が離れたら己の不徳と潔く諦め去る者は追わない。
そんな気持ちからお一人でも我々を必要としてくださる方がいらっしゃる内はドアを閉ざす事は避けたいという結論に至りました。
このような状況下では「ご来店ください。お待ちしております。」というお願いはできません。
カクテルバー・ネマニャのドアはいつも通り開いてますという事だけをお伝えさせていただきます。
どのような業種においても皆様等しく辛く大変な思いをされていらっしゃると思います。
可能な限り美味しいものを沢山食べて、ゆっくり眠って、ご家族やご友人など大切な方々と心休まる時間をお過ごしくださいませ。
まずは皆様健康第一で、ご自身と近しい方の事を第一に。
それが我々の願いです。
カクテルバー・ネマニャ 北條智之・久美子
