2018/04/29

氣水の総本山「舟山氣水」見学


先週日曜日は、静岡県沼津市戸田舟山にある氣水の総本山とも言える「舟山氣水」様に行って参りました!

静岡の名バーテンダー井谷さんと沼津駅で待ち合わせして、車で向かいました。

写真下は舟山が一望出来る高台「碧い丘」です。



美しい駒河湾や恋人岬、舟山の集落が見えました(^-^)

この丘から車でしばらく進んだところに舟山氣水 様があります。

念願の舟山氣水 様に到着し、野口純 様に再会出来ました(^-^)



野口 様は、2007年に蘭引蒸留器蒸留器の進化版で古瀬戸の【純引蒸留器】を開発された方。

2013年には「Hedawhig手作り倶楽部」を立ち上げ、ハーブの広い利用方法や陶器製蒸留器で造られた芳香蒸留水【氣水】の効果や使用方法の研究、蒸留器制作などの教室を14年間開き昨年11月に倶楽部を閉会したそうです。

まずは野口 様とも合流し、ドライブがてら舟山の集落と旧倶楽部の小屋、蒸留講座を行なっている学校など簡単に見学させて頂きました。

また様々な植物が植えられている舟山氣水 様の素敵なお庭も拝見致しました。



お庭の月桂樹は摘み取って頂き研究会に使わせて頂きました。


この日は舟山氣水 様にて蒸留研究会【Juniper】が開かれました。

野口さま、井谷さん、私の3人で相談し、ノンアルコール氣水ジンを監修し、蒸留を行いました。




まずは3人で決めたボタニカルの処理から始まり、太陽光を利用した抽出の準備。

1930年代に英国の医師エドワード・バッチ博士によって開発された太陽抽出法で水とボタニカルで植物の母液を抽出。

陽の光を浴びさせながら元気な花のエネルギーとなる母液を水に溶かしました。




その後ガラス蓋をして芳香蒸留水造りです。

古代エジプト人が開発したソーラーボックス蒸留。


蓋裏に張り付いた芳香蒸留水はPHの数値が高く驚きでした!







純引蒸留器350を使い植物母液水と花やフレッシュハーブ、柑橘の皮、柔らかい葉などをスチーム蒸留し、200mlの氣水作成。

純引蒸留1000を使用しスパイスや枝、固い葉をハイドロ蒸留し450mlの氣水作成。



ボタニカルは、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、カルダモン、ゴルムハマディ、ナツメグ、イングリッシュ・ラベンダー、フレンチ・ラベンダー、クロモジ、ロングペッパー、オールスパイス、ニッキ、カモミール、ライムピール、甘夏ピール、月桂樹、レモンリーフの16ボタニカル。

クラッシックをかけて音がボタニカルに影響を与えるのかも同時に研究。



蒸留中の香りの変化も勉強になりました。

ボタニカルが時間ごとに放つ香りと抽出物が違い、素材によってベストな抽出時間帯がある事も学ばせて頂きました。


蒸留に大切なのは

①植物を摘み取る時間を知ること。

➁植物に合わせた蒸留温度と時間を知ること。

➂蒸留中は時間ごとに違った成分抽出物が放出されること。

④蒸留後は清潔なボトル(洗剤で洗わない)に氣水を充填すること。





他にも細かく注意点などありますが、何よりも膨大な量の植物の事を奥深く知ることは一生勉強だと思いました。

蒸留後は、スチーム蒸留とハイドロ蒸留の氣水をブレンドし、ノンアルコール氣水ジン完成させました!

出来上がった氣水ジンは、16ボタニカルと3人の愛情を加えて名前は【氣水ジンNo.19】となりました。






最後は井谷さんが焼いたクロモジのどら焼きとNo.19を使用した私の創作カクテルとペアリングを楽しみました(^-^)

ても実りある楽しい時間を過ごしました!

野口様、大変お世話になりました!

井谷さん、色々有難うございました(^-^)