本日はカクテルバー・ネマニャで昨年の春からご好評頂いている
「フェルディナンズ・ザール・クインス・ジン(Ferdinand's saar Quince Gin)」を紹介致します。
フェルディナンズ・ブランドは、ドイツ・ザール地方にある人口100名の村ヴィンへリンゲンの
【アバディス蒸留所】で造られています。
夏に家内が蒸留所を見学して来ました。
1824年創業で元々はフルーツブランデーやリキュールを生産している歴史ある蒸留所。
蒸留所の建物は2014年に新しく建て直したそうです。
こちらの現在の主力製品は
「フェルディナンズ・ザール・ドライ・ジン」です。
フェルディナンズ・ザール・ドライ・ジンは、マスターディスティラーのアンドレアスさんと、ドライジン製造時に添加しているワインの生産者、ゲルツ・ツィリケン醸造所のドロテーさん、そして販売総代理店のキャプレット&モンタニューのデニスさんの3名で始められた共同プロジェクト。
ザール・クインス・ジンは、アルコール30%の西洋カリンのリキュールです。
蒸留に使用している蒸留器は小さな村にあるとは思えない最新式のカール社特注。
壁面に設置されたタッチパネルと連動していて、完全にデータ化された自動制御式です。
家内がパネル表示を見せていただいた様で、蒸留時の状態がすべて図式化され、原料毎に遷移状況や燃焼条件、温度やアルコール度数が細かいデータとして表示されていたとの事。
ベース・スピリッツは小麦、スペルト小麦、ライ。
ジュニパーベリーはクロアチア産。
他のボタニカルには自家栽培の果実やハーブを使い合計30種以上。
クインス・ジンの西洋カリンは自家果樹園で栽培したものを使います。
果樹園ではクインスの木が800本植えられていて10月に手摘みされるそうです。
収穫されたクインスはマッシュしスピリッツを加えたのち、更にマセレーションします。
製造時には5%の砂糖も添加します。
クインスの原液を飲んだ家内曰く「甘くて本当に美味しかった!日本のカリンのイメージとは全く異なってたよ。」との事。
写真上はクインス・ジンの原液。
以前は全てにハンドクラフトで行っていたそうですが、最近は導入されたマシーンでボトリングからラベル貼り、キャップまでは自動で行うそうです。
唯一ハンドクラフトで行うのがラッピングで手作業とのこと。
ちなみに生産数はザール・ドライ・ジンは沢山造っているからわからないとの事ですが、クインス・ジンは年間6000本だそうです。
夏に出版となったフェルディナンズのカクテル・レシピ本。
クインス・ジンをベースにしたカクテルバー・ネマニャのオリジナル・カクテル「ザール・スプリング(Saar Springs)」を掲載して頂いております。
クインス・ジンのカクテルもお薦めです。
今は林檎と合わせたカクテルがおすすめです。
写真上はザール・スプリングです。
フェルディナンズ・ザール・ドライ・ベルモットのアイレ(リースリング・ベルモットの泡)が浮かびます。
アバディス蒸留所ではウイスキーも製造しておりますが、この前「ボンプラン(Bonpland)」というラムもリリース。
ボンプランの「ブランカ」と「ルージュ」を試飲致しましたがとても美味しかったです\(^o^)/
新しいリキュールも製造している様で、写真下の商品は販売しているかは不明です。
フェルディナンズとボンプランが日本に入って来る日が楽しみですね!
本日は年内最終日の営業です!
頑張ります!!