昨日は、桜花の芳香蒸留水(フローラル・ウォーター)を造りました。
今回、ソメイヨシノの桜の花びら、雄しべ、雌しべ、萼筒(がくとう底にたまる蜜も使用)、小花柄、花柄を使用しました。
桜花の芳香成分は、ベンズアルデヒドから杏仁豆腐の様な香りが出て、ベニスアルデヒドからマイルドな甘い香り、アニスアルデヒドからアブサンの様なスパイシーな香り、桜の独特な香りはクマリンから取り出せます。
他にまだある芳香成分からも特徴的な香りが出ますが、上記の芳香成分の香りが主な特徴です。
桜の香りは常圧で取り出すのが難しいという事で、独自の方法でチャレンジしてみました。
高い温度で蒸留すると香りが薄くなってしまうので、まずはティン・シェーカーに桜花とミネラル・ウォーターを入れて密閉し、40度近くにした鍋の水に入れて湯煎しました。
ティン内の温度が高まったら、火を止めてゆっくりと冷まします。
常温まで冷めたら、また徐々に40度近くまで高め、再度ゆっくり冷まします。
これを3度繰り返します。
冷ましたラップの蓋を開けるとアマレットを思わす様な良い香りがしました!
抽出したものを純引蒸留器に入れてなるべく低温で蒸留し、芳香蒸留水にかける温度差にも気をつけようと思い冷却層には氷を使わず少し冷やした水を使用しました。
一人で盛り上がっておりました(^^;
自信作の氣水がまた一つが完成致しました。
残り僅かですが本日もサービスでお出し致します。
奥深い桜花の香りを是非お楽しみ下さいませ!